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SAILOR - Keith Musto
「キース・ムストー」 は1964年の東京オリンピック、FD級の銀メダルから始まります。

イギリス人のキース・ムストー(1936年生まれ)は自宅で自分が勝つためのセイルを縫うことから物作りをスタートさせました。オリンピックの後は家内工業で始めたセイルメイキングですが、やがて世界中にセールを売る大きなロフトとなりセールが軌道にのると、トラピーズハーネスやライフジャケットをはじめ、バッググローブ、セーリングアクセサリー、オイルスキンからディンギースーツまで、レースに必要なものを次から次へとを商品化させ、ムストーブランドへと発展させていきました。

キース・ムストーは、レースで勝つためのトップ・クオリティーを自らの経験からウエアーに取り入れてきましたが、歳をとってオリンピック種目から離れると、今度はより快適なウエアー、機能的で動きやすく疲れ知らずのウエアーを目標にしてきました。完璧主義のアイデアマンでもあるキースが、ファッション感覚だけにとらわれずに機能を重視し、素材メーカーに何度も足を運び細部に至ってまでセイラーの便利さと安全さを追求して作り出されたムストー商品は、次々に世界のセーラーに知り渡りました。クオリティーが非常に高いと評判になっていったムストーウエアーは、オーシャンレーサーに最も信頼されているウエアーとして、今日も世界中のトップセーラーが愛用しています。

2代目のナイジェル・ムストーはオーシャンレーサーへと成長し、英国一周レースで優勝する活躍を見せました。80年代前半にオランダのマキシ「フライヤー」が世界一周レースで勝った時、ベースレイヤー(インナー)ミドルレイヤー、アウターレイヤー(オイルスキン)という「3レイヤーシステム」を開発し、南氷洋の過酷な寒さ、船内の結露による湿気、一度濡れたら二度と乾くことがない厳しい世界に耐えられるような快適なウエアーを追求して着用してました。あらゆる厳しい環境の中をヨットで地球を回ってくるセイラーを守り、最も信頼性の高いセーリングウエアーを目標に、ナイジェルは自ら何度もテストを繰り返してきました。

今では「ボルボ・オーシャンレース」(旧・ウィットブレッド世界一周レース)や「ヴェンディーグローブ」(単独世界一周レース)などの様々なオーシャンレースで、70%以上のセイラーがムストーウエアーを着用し活躍しています。

キース・ムストーは今でもときどき、メルゲス24クラスで楽しんでセーリングしています。髪はすっかりグレーになりましたが、風を見るシャープな目は未だ全く衰えていません。愛艇をトレーラーに載せ自宅に置き、週末のレースに備えて整備する熱心な職人気質な雄姿は今日も健在です。

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COUNTRY SPORTS
ムストーには英国伝統のカントリーウエアーもあります。

娘のジョー・ムストーが乗馬競技に出るようになったのがきっかけですが、1980年代中頃にムストーは伝統的な英国風カントリーウエアーに、快適に過ごせる機能として水や泥にも強い素材を開発し、軽量で着心地もよく、しかも見た目は英国らしさを残したものを完成させました。朝から晩まで馬の世話に追われ自分でトラックまで運転するジョーは、自らが乗馬中に耐久テストを行ったり何度も洗濯を繰り返す間にウエアーにどんな変化が起きるかなどをテストし、細かいリクエストや使い勝手が悪い点をストレートに伝え、より良いものができるよう常に選手や消費者の代わりになって開発に携わりました。

「レースに出ると血が騒ぐけど、スポーツで勝つ秘訣は完璧な準備。」
「私が乗馬に熱中したから、父キースは英国カントリーの伝統に挑戦したのよ!」

キース・ムストーが大切にしている「ウエアー魂」は、こうしてカントリースポーツの乗馬競技や射撃競技にも生きていて、現在も世界中の一流選手や競技者に愛され続けています。